移り変わりゆくティリスの食

~移り変わりゆくティリスの食~

主に食料品に関してのテキストです。


肉類


「死体」
そのまま口に入れるのは憚られる生物のあるがままの姿。
ここからどう調理していくかが、調理人の腕の見せ所だろう。

「干し肉」
生肉が痛まぬよう塩漬けにし、天日で干すことにより携帯性と日持ちを増したもの。
申し訳程度の料理ではあるが、意外とクリムエールと合うらしく、
屈強な男達がしばしば酒場で齧っている。

魚類


「サンドボーラー」
両手に収まるほどの小柄な魚。大がかりな料理には不向きだがフライやてんぷら等に適している。
巷の噂によれば、パルミアではこれとイーモのフライを携帯して食べるのがトレンドだとか。

「カトラスフィッシュ」
日の光を反射しギラギラと輝く様を舶刀「カトラス」になぞらえた魚。その名の通りとても細長く、体に鱗がないのが特徴。
味は淡白である為、繊細な料理に向いていると言える。

「ツナ」
広く分布するが、ポート・カプール近海に生息するものが有名。
身は鮮やかな赤であり刺身にすると美味だが、
火を通すことによりさながら肉の様な触感も味わえる、1尾で二度おいしい魚である。

「グローブフィッシュ」
茶褐色をした魚。浅い海底に生息し、息を潜め獲物を待つという。
その名の由来は全体の形状が手に装着するグローブに似ていた為、と言われている。

自分の身に危険が迫ると体を膨らませて敵を威嚇する魚。
非常に美味しいのだが、肝に致死性の毒が含まれている為調理に危険を伴う。
不幸にも毒にあたったとしても、なに、3日もすれば大丈夫だろう。

「サーモン」
大人の肩幅程の海水魚。時期によって味の善し悪しが格段に違う。
絶妙な頃に水揚げされたものは身の色が鮮やかな桃色で、
特徴的なその色は過去、染料屋の一声で染料の種類に加えられたほどだ。

「シーブリーム」
鮮やかな鱗が見る者さえも楽しませてくれる魚。
味の方も確かなもので、幽妙な味は古来から貴重とされている。
異国ではめでたい席に丸々焼き上げて出すことが習わしとされているそうだ。

「マンボー」
圧倒する存在感を持った魚。
長らく口にされることはなかったが「食べないより食べて埋れ」を身上とする或る料理人が意を決して食したが、毒はなく割と繊細な味をしていることが近年わかった。

「フラットフィッシュ」
名の通り平坦で四角い形状をした魚。
過去パルミアにおいて紙の不足した時代に、これを代用したという話があるが全くの嘘である。
その長い尾をペンとして用いたという話に至っては言うまでもない。

「サーディン」
古来「ポート・カプールの生きた宝石」と評される事もあった魚。
それは味もさることながら、鮮度を保つことが非常に困難であり、
調理人達が宝石の様にこの魚を扱っていたからだと言われている。

「ムーンフィッシュ」
まるで錐のような尖った口が特徴の生命力あふれる魚。
ムーンフィッシュの名は、釣り上げた際に必死に抵抗する様が三日月を力ずくで捕らえるように見えた事から名づけられた。

「はじけ魚」
ノースティリスで最もポピュラーとされる魚の一種。
小骨が多いが割合さっぱりした味で、どんな料理にも合うようだ。
近種に、絶命時はじけるものも存在すると言われている。

野菜類


「レッチョ」
レタスに非常によく似た野菜。
やや葉に歯ごたえがあり、生よりも火を通す料理に向いている。
その点を逆手にとり、焼いた肉をこの葉に巻いて食べるスタイルも近年確立されている。

「ウリ」
水分を多く含む楕円状の野菜。
水分や触感を楽しむ生食もいいが、煮こんだ際の程良い口どけは忘れ難いものがある。

「カボチ」
非常に硬い皮を持ったウリの仲間。
その特徴から生食には向かず、火を通すのが一般的といわれている。
またパンプキンなるモンスターと関連があるとしきりに主張する輩がいるが、世間には認められていないようだ。

「グリーンピース」
小さな粒状の野菜。可食の種である為栄養価は抜群。
主にスープ等に用いられることが多く、その鮮やかな緑色は非常に食欲をそそる。

「レモン」
刺激的な味を秘めた紡錘形の果実。
その味は筆舌に筆舌に尽くし難い程酸っぱく、
大凡の果実のように食後の口直しとして直接食べることは止めておいた方がよいだろう。

「夏ミカン」
非常に瑞々しい果肉を含んだ果物。
その水分は、喉の渇きを癒すに十分すぎる程であり、
当然ながらそれに沿った調理法が好ましいと言えよう。

「クッチェ」
日の沈まぬ国からやってきたとされる小ぶりな果物。
まるで小さな太陽と見紛う程の鮮やかな橙色は果肉も同様で、
味はそう言った類の果実の例に漏れなく、非常に酸味の利いた甘さをしている。

「万色フルーツ」
光の加減で様々な色に見えるという貴重な果物。
外見だけでなく、味の方も未熟から完熟にかけ様々な味に移りゆく為、好む者も多い。
半面、調理側は求める味を探すのが困難という問題も抱えている。

「薬草」
古来、肉体向上に利くとされた様々な野草の中の一種。
民間療法の延長上で食される野菜の為、速効性など無く寧ろ効能さえ怪しい。
味は滅法苦いが、稀にそれがたまらないという珍しい者もいる。

「苺」
小さな形状をした赤き果物。
果肉は酸味があり、疲れた肉体に心地よい刺激を与えてくれるが、
熱を加えると酸味が失せ、代わりに、身を包む程のゆったりとした甘味があなたの舌の上で踊ることだろう。

「アピの実」
ノースティリス全域に生育する果実樹が落とす果実。
微かに渋みを伴った甘味を生ずるが、干すと渋みが抜ける代わりに甘味が増し、
更に若干の酸味が伴うという。保存性が非常に高く、携行する冒険者も少なくない。

「イーモ」
茎の地下部分を食する野菜。
さつまいもよりやや小ぶりだが、こちらは熱しても甘くならず、
専ら日常の主食と扱われる。生食以外ならばありとあらゆる料理法に対応した万能な野菜だ。

「レタス」
まるで束ねた葉っぱの様な野菜。
生食はやや苦みを生じるものもあるが、専らサラダなどに用いられるのがポピュラーな使われ方。
火を通す調理法もあるがそちらはあまり浸透していないようだ。

「さつまいも」
肥大した根の部分を食する野菜。
カボチより更に生食に向かず「生で食べるはイークのみ」と時の権力者に言わしめたほど。
されどそれ以外の調理には良く合い、蒸した際は高級な菓子と紛う程の甘さを生じる種もある。

「大根」
白さが特徴の野菜。切っただけでも溢れるほど水分が豊富。
子供の頃にこれらの野菜を使ってチャンバラごっこをやって二人仲良く怒られた者も少なくないだろう。

「キャロット」
赤い角の様な形状の野菜。加熱すると仄かな甘みが出るのが特徴。
生、過熱と万能な野菜だが、過熱の際の甘みが逆に苦手な者もいる為、人に出す時は注意しよう。

「グアバ」
南国から伝わったとされる桃色の果肉が目に鮮やかな果物。
非常に甘酸っぱく食欲を誘う味だが、匂いが独特である為好む者を選ぶという。

「さくらんぼ」
赤い宝石とも呼ばれる、小さく可愛らしい果実を携える果物。
その実は甘いものから酸っぱいものまで様々だが、
中でもヨウィン近郊のものは、小ぶりながら非常に甘い一級品と言われている。

「キウイ」
常夏の国からやってきたさわやかな酸味を感じさせる果物。
動物の毛を思われる外皮に対し果肉は鮮やかな緑色をしており、見る者の興味を誘う。
身が柔らかいので生食に適しているだろう。

「ブドウ」
連なった実をつける紺色の果物。
一粒は子供の口に入るほど小さいが、一度食べれば特有の甘みを含んだ香りが口の中一杯に広がり、忽ちこの果実の虜となるであろう。
酒を造る際にも使われることがあるらしい。

「リンゴ」
瑞々しい赤い色をした果物。
古来より知恵の源や、幸運の結晶等と言われるほど我々との歴史は深く、伴って様々な調理方法が生まれいる。
しかしながら、どういう訳かリンゴからアップルパイだけは作れないのだ。

「山菜」
野に生えている野草と呼ばれる野菜の一種。
その素朴な味は自然を愛する者にとって、とてつもない贅沢な味と言えるだろう。

「アロエ」
瑞々しい葉をもつ植物。
古来医療にも用いられたとされる果肉には整腸作用があるとされるが、確たる結論には至っていない。
ノースティリスでは果肉に若干の甘みを含む為、果実と同様に扱っている。

「クワパナ」
葉っぱそのものをもいで食べるという、世にも珍しい南国の植物。
齧った時の触感や適度な水分と程よい酸味は、あなたにきっと初めての経験を与えてくれるだろう。

「トマト」
太陽の恵みを一身に受けた酸味の強い野菜。
色々な調理法のある野菜だが、変わった所では、
生の状態を輪切りにして、砂糖をつけて食べたりする食べ方もあるとか。

真っ赤な色をした円形の野菜。
専ら生食で食べられるが、過熱することによって酸味が少し和らぎ、
代わりに旨みが生じるので、料理のソースに使われることも少なくない。

パン類


「ふかふかパン」
工程に独自の要素を加えることで、よりふんわりとした触感を得たパン。その柔らかさは触った時もさることながら、口にすれば一層はっきりとわかるだろう。

「小麦粉」
小麦を挽いた粉。加工することによって様々なパンが作られる。稀にそのまま食する奇特な人物もいるが、何か故あってのことだろうから、そっとしておいてあげよう。

「スティックパン」
細い棒状をしたやや小振りのパン。通常のパンより小さいのでそこまで腹は満たせないだろうが、小腹がすいた時等にそっと齧る分にはこれでも十分そうだ。

麺類


「生麺」
あらゆる麺に対応することのできる麺の祖たる物質。
非常に傷みやすいことでも有名。
稀にこのまま食する者もいるが、曰く「独特の優しくやや甘い味が忘れられない」そうだ。

調味料類


「砂糖」
料理の善し悪しを決定づける基本的調味料の一つ。
甘味を加えることは勿論、少量を用いることで食材の持つ旨味と塩味を引き出す効果を持つ優れた調味料だ。

「塩」
料理の善し悪しを決定づける基本的調味料の一つ。
塩味を加えることは勿論、少量を用いることで食材の持つ旨味と甘味を引き出す効果を持つ優れた調味料だ。

その他


「特製肉まんじゅう」
口に放り込むと溢れんばかりの肉汁であなたを満たす、とてもおいしい料理。
素材に何が使われているかなんて、聞くだけ野暮ってものだろう。

「フム。口に入れた時の食感、そこから勢いよく溢れだすジューシーな肉汁、
後を引くような独特の味。この料理は私が今まで食べた中で最高位に値するよ。
…ところで、これには何の肉が使われているのかね」

「もち」
異国から伝わりし白い悪魔。
香ばしい匂いと柔らかい触感で人を手招きするが、
食べたが最後、奴は喉元で急に歩みを止め、突然食べた者の行動と意識を奪うのだ!
もしそうなった時は近くの人に助けてもらおう。

「英雄チーズ」
食べると生命力がみなぎるとされる、香しいチーズ。
古の時代より、勇猛果敢な英雄達が好んで食べていたとされる。

食べると生命力がみなぎるとされる、香しいチーズだ。

「サイバースナック」
素材も製法も一切不明!でもおいしい!という謎の一品。
口にするのは殆ど子供だが、
稀に口にした大人でさえもスナック独特の、体に悪そうな味の虜になってしまうという。

「フライドポテト」
特定の野菜をを油で揚げた若者に大人気のスナック。
現在この製法は一部の業者が独占して握っている為市場に出回らないが、
業者も何故か企業拡大を目指さない為、経済的には奇妙な均衡が保たれている。

「ポップコーン」
とある野菜を独自の製法で造り変えた、若者に大人気のスナック。
現在この製法は一部の業者が独占している為市場に出回らないが、
土産として買っていく客が多いので業者はそれで満足らしい。

「乳」
生物から絞り出すことで抽出される乳白色の液体。
非常に栄養価が高く、成長に大きく関わると考えられている。
残念ながら調理には向かないが、愛飲している者は少なくない。

「卵」
生命の源が詰まった楕円状の物体。当然ながら栄養素の塊である。
ノースティリスの卵は腐らないので、あなたは今すぐこれを割り成長の糧にしてもよいし、
手元に置いて我が家のインテリアの一部として飾ってもよい。

  • 最終更新:2014-02-05 02:04:42

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