主要な人物

物語の本編に登場する人物達です。


異形の森の使者『ロミアス』

<Lomias> the messenger from Vindale
493/12/26生、24歳。
種族エレア。エレア特有の緑の髪、青い目。特別設えの弓を持っている。

ヴィンデールの森を救うために遣わされた使者の一人。
口達者・旅上手の使者。使者になる前は伝令者(渡鴉・梟と呼ばれる)として外の世界を旅していた。
外界の知識が豊富で、卓越した戦闘技術を持ち、潜入など器用にこなす、有能な若者。
パルミアへの旅は、ラーネイレが使命感から起こした非公式の行動であったため、
長老などの同意は得られず、派遣への援助も無い中旅立とうとするラーネイレを慮り、
かつて何度も旅を共にして親しかった彼が随行の名乗りを上げた。

基本的に他者と打ち解ける事を嫌い、常に旅の加入者に対して警戒しているが、
旅を続けるうちに、ヴェセルに対しては一目置くようになったようだ。
同胞を救おうと奔走するラーネイレに対し、本人は諦観の念があるのか、皮肉ばかりを口にする。
その捻くれた性格はElonaの象徴的存在といっても過言ではない。
なんだかんだで正直な人物であり、「嘘は吐かない」

乞食の件や、初見のヴェセルに対する態度から、やや潔癖症のきらいがあるようだ。
また、独特の道徳理念を持ち合わせているらしい。


風を聴く者『ラーネイレ』

<Larnneire> the listener of wind
495/04/07生、22歳。
種族エレア。エレア特有の水色の髪、青い目。美しい容貌。特別設えの短剣を持っている。

プレイヤーよりもずっと主人公らしいと称される人物。
エレアの中では若輩にもかかわらず非常に聡明であり、利他的、自己犠牲の強い性格である。
物語では熟練の旅人ロミアスが護衛を志願し随行しているが、戦闘能力は彼に勝る部分もある。

エレアの中でも特殊な、高貴な血筋を受け継ぐ女性で、位の高い者として外交官的な役割も担っている。
ジャビ王とは、ラーネイレの幼い頃、幾度か友好の使者としてパルミアを訪れており、
それが切欠で個人的に親しくなったという。
幼き頃は腕白であったらしい。

エリシェに容貌が似ていた事から、
彼女の死が人生を狂わせた二人の男の思い出話に付き合わされる羽目になるが、
辛抱強く真面目に聞き入れ、同情し、親身な言葉を掛けている。
少なくとも、ヴェセルは救われたのではないだろうか。
最後は、エレアの同胞を殺し、森に火を放っている他国兵達が、
煙に巻かれて立ち往生している事を知り、彼らを救うために燃え盛る森に入って行き落命した。

主人公が最初から所持している、「古びたお守り」は、
Elonaプロトタイプ作品、エーテルウインドにて、ラーネイレ(カルラ)が主人公に渡した物。


ザナンの皇子 サイモア

490/09/06生、27歳。
ザナン人。アルビノ、銀髪紅目。幼な顔、病弱。王位第二継承者(現在王位継承者)

王の妾の子として、またザナンでは疎まれる白子として誕生。虚弱で臥せりがちであった。
第一夫人より疎まれ、実母エリンドレイを幼い頃に亡くし、非常に内向的に育った。
古くよりの軍事大国ザナンの誉れである戦人として功を上げるという風習に馴染めず、
芸術と平和、書物と自然を愛し、第一継承者である兄が、ザナン人としての理想の功績を上げ
躍進する様とは対象的に、益々内向性を強めていった。

ある事件が切欠で精神不安定となり、兄を殺し権力を得るが行使出来ず、
自暴自棄になり世界の崩壊を望むようになる。
利害の一致した側近ヴァリウスと世界崩壊の策を進め、成功し、姿をくらませた。
その行方は杳として知れない。

真実を歪め、わざと自分の都合の良いように捉えようとしている。
ヴァリウスの言葉が真実がどうかであるより、自分の主張の強化の材料になるか否かで判断している。


青い髪の『ヴァリウス』

38歳。
ザナン人、種族エレア。青い髪。赤い目。

ザナン王宮の高官であり、皇子の側近として手腕を振るう知恵者。
エレアに対する差別意識の非常に高いザナンにおいて、異例の地位に就いているが、
これはザナンがエウダーナ国によって一時的に支配されていた屈辱の時代、
ヴァリウスが先代国王を大いに援け、知略をもって再独立を成功させたという
偉大な功績を認められたものである。
ザナン王宮にエレアはおらず、その特徴的な髪の色、また非常に長髪であった事から
「青い髪の」という二つ名が付けられた。嫉妬した高官達の揶揄も込められていたのだろう。

サイモアにエーテルとメシェーラの知識を与え、利害の一致により、ヴィンデールの森を掃討させ、
世界を混乱に陥れた。

ヴァリウスの目的は、おのが信奉する「レム・イド」紀の理想世界を、より強固なものとして
再び構築しようというものである。
策略は上手く運び、「レム・イド」を規範とした新たな共同体、「ロスリア」を設立、
サイモアの残したエーテルの森を占有し、世界崩壊を後ろ盾に取り、
共同体の結束を完璧なものにしようとした。
しかし、たった三年のうちに、「金の成る木」と化したエーテルの森と、ロスリアは、
各国、国内の利権争いに蝕まれ、腐敗してしまうのであった。

ヴァリウスは、詭弁を弄し、嘘をものともしない性格だが、
ラーネイレに語った、レム・イドとエーテルに関する知識は事実である。
エレアの高貴な血筋である彼女に対し、故郷を後にしヴィンデールとエレアを憎む彼は
何を想ったのだろうか。


ダルフィの霧『セビリス』

(ザナン第一皇子『クライン』)
487/02/01生、30歳。
ザナン人。眉目秀麗。

ザナン王国次期王位継承者であったが、弟によって崖から突き落とされ、重症を負う。
身体が回復した時、王家と軍は既に弟とヴァリウスに掌握されており、
蜂起もせず、国外へと逃げ延びた。

サイモア自身は、父や継母、兄に疎まれていると信じていたが、
クラインはザナン人らしからぬ性格の弟を叱咤しながらも、兄弟として親愛の情を持って接していた。
弟が秘密にしている、ある一組の幼い浮浪者兄妹への援助も、本来のザナン王家の人間ならば
両親に報告し、止めさせるべきところであったが見て見ぬ振りをし、その兄妹の成長によって
病弱な弟の精神が安定してゆくのを見守った。
援助している兄の方が仕官にまで上り詰め、弟が嬉しげに過ごしているのも快く感じており、
それ故エリシェ焼死後、弟が打ち沈んでいるのを心配こそすれ、
己へ向けられた殺意には全く気付けなかった。

先の戦乱時に勇名を馳せた強健な武人であるクラインが虚弱なサイモアに容易く突き落とされたのも、
体力を回復したのちに王宮へ戻らなかったのも、
精神的衝撃と、複雑な家族への感情がそうさせたのである。

偽名を使い放浪、やがて数年の後、パルミア国の盗賊の町ダルフィにて影の支配者の地位まで上り詰め、
「ダルフィの霧 セビリス」という立場を手に入れたクライン。
しかしヴァリウスには、その出自を握られており、
不覚にも部下を人質に取られ、陰謀の加担を余儀なくされる。
部下を取り戻したのち、パルミア国王暗殺の嫌疑をかけられ逃走中の異形の森の使者たちを救い、
共に行動するようになる。
その経緯で、ヴェセルに自分の正体を明かし、
ヴェセルとエリシェ兄妹を支えた「アルティハイトの妖精」が、弟である事を伝えた。

顔の左半分が崖から落とされた際の怪我で見る影もなくなっているが、
事件以前は、美しく生気に満ちた容貌であったという。
また、重症を負い、身分を失い、国を追われたにも関わらず、
たった数年でダルフィの主に納まった実力から、その頭脳と武芸の力量は卓越したものだったと言える。
幸運の女神も味方したのかもしれない。

ザナンの紅の英雄『ロイター』

<Loyter> the crimson of Zanan
485/12/05生、32歳。
ザナン人。赤い髪、オッドアイ。

ザナン軍の士官。サイモア皇子の遊説の際、護衛軍としてパルミア国へ入った。
そこでかつての同僚であり好敵手であった、現在は国を出奔し指名手配されている
「ヴェセル・ランフォード」を発見、拿捕する。
好敵手の惨めな落ちぶれように落胆していた。

非常に優秀な軍人であり、二大国の戦乱時には、「紅の英雄」と呼び称された。
第一部の間ずっとヴェルニースに宿営している。

軍の上層部と、研究所を快く思っていない。
音楽にうるさい。
大人の女性が好み。

『虚空を這いずる者』 ヴェセル・ランフォード

<Whom dwell in the vanity>
(別名『ザナンの白き鷹』)
486/02/05生、31歳。
イェルス人。金髪碧眼。端正な容姿。
大人の女性が好み。エリシェは信頼と愛情を抱く家族であって、恋愛対象ではない。

イェルスの片田舎に生まれる。その優秀さを買われ、仕官学校アテランに入学する。
アテランは非常な選民思想・帝王学・厳しい鍛錬によってエリート軍人を輩出する名門校であり、
手段を厭わず優秀な成績をおさめていたヴェセルであったが、突然の重い病に倒れ、
退学を余儀なくされた。ただ一人の家族であった弟の献身的な介護により一命を取りとめ、
回復したものの、アテランで学んだ精神構造から抜け出せず自己嫌悪に苦しむようになり
自暴自棄の体で、故郷と故国から逃げるようにザナンへ密航した。

ザナンの港街アルティハイトへ降り立ったヴェセルは、
差別と迫害により、孤児院から引き取りを拒まれているエレアの少女エリシェと出会う。
浮浪児の二人は支えあい、兄妹のようにして生きるようになった。
謎の支援者「アルティハイトの妖精」からのささやかな助けを受け、二人で生き延びたヴェセルは、
エリシェを庇護し幸福にする事を新たな生きるための理由と定め、再び仕官する決意を固め、
異国の平民である身ながら、僅か数年でザナンの将校の末端にまで上り詰めた。
順風満帆に華々しい出世を続け、平穏に暮らしていたある夜、兄妹で観劇した帰り道、
大火事に見舞われた富豪の屋敷を見つけ救助に向かったエリシェは、
燃え盛る柱の下敷きとなってしまった。
大人数が集まる中、エレアの少女を救助しようとするザナン人はだれもおらず、
ヴェセルの懸命な努力を嘲笑うかのように屋敷は崩れ落ち、エリシェは焼死してしまう。

世の理不尽と愛する家族を失った悲しみ、人生の指針を失ったヴェセルは再び精神を病み、
しばらくの後、ザナンでの輝かしい地位を棄て、ティリスへと渡る。

三年後、ザナンからは指名手配され、酒と麻薬に溺れ、優秀な剣の腕をたのみに用心棒をこなし、
パルミアのパトロンの女の家で自堕落な生活を送っていたヴェセルは、
ヴェルニースの酒場にて、遊説に訪れていたサイモア皇子の護衛として随行していた
かつての同僚ロイターと再会し捕縛されるが、皇子の命により、すぐに開放される。
パルミアへ戻り、いつものように麻薬に溺れていると、王命による護衛依頼が届く。
対象はエレアの男女であり、女性は亡きエリシェとよく似た容貌であった。
気持ちを波立たせながら護衛を続け、紆余曲折を経るうち、エレアの女ラーネイレの
無私の心と情熱に触れ、国王暗殺の冤罪を着せられてもなお、
同胞を救うために懸命に働き続ける姿に心を動かされる。
また、かつてアルティハイトで支援してくれた謎の人物が目下の諸悪であるサイモア皇子であったこと
彼もまた、エリシェの死によって人生を揺さぶられた者である事を知り、
ヴェセルの死に掛けていた感情は、再び動き出そうとしていた。

ヴィンデールの真実を知り、ラーネイレ達と共にようやくカルーンへ辿りついたものの、
既に森は火を吹き上げ、世界の崩壊を止められそうにない絶望的な状況下のなか、
ヴェセルの制止と懇願を振り切り、
エリシェの死んだ時そのままに、同胞と故郷を奪い自分たちを憎んでいる者達を救うため、
炎の中へ飛び込もうとするラーネイレを連れ戻す事叶わず、
彼女はヴィンデールの森と共に焼失してしまう。

愛する者のふたたびの死と、終わろうとする世界の中、
生き延びてしまったヴェセルは失意と絶望の日々を送る。


(余談)ヴェセルの弟は、一部終了時点でイェルスにて健在。

エリシェ

491/03/19生、享年20歳。
エレア。薄青の髪、黒色の目。ラーネイレに容姿が似ている。
ヴェセルの最愛の家族であり、サイモアの一方的な思慕を受け、彼の精神を崩壊させる切欠となった。

ヴェセルの義妹。毅然とした強い心を持つ少女。

先の大戦により孤児となった彼女は、カルーンよりの戦災孤児を満載した船に乗り、
ザナンの地へ降り立ったが、エレアである事から、船内では病気蔓延の濡れ布を着せられ、
到着した孤児院では引取りを拒否されていた。
そこへ偶然現れたイェルスからの密航者の少年ヴェセルに助けられる。
(この時、自らの指揮する貧窮院の慈善活動を視察していたサイモアに目撃されている)
その後二人で、兄妹として浮浪の生活を送っていた。

ヴェセルが、ザナンの兵士として出世するのをずっと支えていたが、
秋のある夜、兄と共に観劇の後帰路についたさなか、火事に見舞われた貴族の家の救助活動中に、
焼けた柱の下敷きとなり、周囲の人間に見殺しにされ、助けようとする兄の目の前で焼死した。

彼らはお互いを信頼し、必要としていた。
しかしエリシェには、ヴェセルを束縛している、
あるいは自分が足かせになっているのではないかという罪の意識に悩まされていたようだ。

パルミアの影『スラン』

<Slan> the shadow of Palmia
パルミア人。

パルミア王『ジャビ』

<Xabi> the king of Palmia
455/03/21生、62歳。パルミア人。
文武両道。民の信も篤い賢王であった。
パルミア国の王として、広い国土を統治する。
諸外国の戦乱に民を巻き込まないよう、外交面に苦慮していたが、
ザナンによるヴィンデール掃討への参戦要請を拒んだため、
暗殺される。

パルミア王妃『スターシャ』

<Stersha> the queen of Palmia
46歳。パルミア人。
パルミア王ジャビの后として王を援けていたが
王亡き後、悲嘆に暮れる臣下と民をまとめ女王となった。

ヴィンデール消失後世界が混沌に満ちる中、
パルミアは賢女王のもと、平和に機能している。

ジャビ王とは公私の隔てなく、信頼と愛情で結ばれていた。

歴史を学ぶ『エリステア』

<Erystia> the scholar of history
29歳。パルミア人。

カルーンの孤狼『カラム』

<Karam> the lonely wolf of Karune
カルーン人。

パルミア第三代王 ザシム

パルミア人。
快活な文武両道の賢王。
前人未到であったレシマスの秘法を得るため探索軍を率い、
従兄弟の魔術師ゼームと共にレシマスを踏破する。
しかし、発見した秘法を持ち帰る事はなく、
ゼームごとレシマスを封印してしまった。

偽りの預言者『ゼーム』

<Zeome> the false prophet
パルミア人。
パルミア国第三代王の従兄弟。
黒髪、痩身、美形、陰に篭る性格。

凄腕の魔術師であった彼は、術師、また王の血筋としてレシマス探索に同行したが、
常闇の眼を発見した際、知識を欲する欲望に負け、魅入られてしまった。
常闇の眼を破壊を拒み、地上へ帰還しようともせず、
レシマスの底にて封印され、魔術と歴史の研究に没頭する。

冒険者によって斃されるまで、己の魔道を駆使し生きながらえていた。

妄想少女 リアナ

26歳。金髪碧眼。パルミア人。

パルミアの住宅街に住む、用心棒を斡旋している女性。
ヴェセル・ランフォードのパトロンとして、自宅に住まわせ、仕事を斡旋していた。
やや誇大妄想癖があり、ヴェセルの将来性を非常に買っている。

ペリドットが似合う、と喜んで語る想い人とは、やはり…

赤い義眼の『クルイツゥア』

<Quruiza> the red-eyed Deceiver

鋼鉄竜『コルゴン』

<Corgon> the steel dragon

闇の奇形『イスシズル』

<Issizzle> the dark abomination

古城の主『ワイナン』

<Wynan> the lord of the Ancient Castle

混沌の寵児『オルフェ』

<Orphe> the chaos child
25歳。(現在の肉体で)

主人公が常闇の眼を入手した時点においてイルヴァからは離れている、混沌の神の使徒。
秘法や世界で起っていることに関して、ある程度把握している。

戦火を生き延びたエレアの女性


案内人 ノルン

200歳。妖精。ポケットサイズ。

イルヴァのガイドをしているが、独特のユーモアセンスから不真面目に思われやすい。
天然で嘘つきだが、悪意は無い。

  • 最終更新:2014-02-23 08:51:17

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