第二部

一年前のものです。今回のプロジェクト終了後、大幅に内容を変更・追加予定でした。
現状ではボツ作品ですが設定を幾つか残しておきます。



ラーネイレ
一部最後で、森に迷い込んだ森焼討部隊を救いに行き死亡。

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ロミアス
ラー死亡後、元ヴィンデール付近、ラスキリスの谷の洞窟で隠者生活。森焼討時に顔にひどい傷を負った。痛みを忘れないようにわざと治療してない。腰にはラーのエーテルダガー。

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嘆きの谷 Valley of Sorrow
ヴィンデールのやや南、人里に近い場所にあるエレアの里。それほど大きくはない。森や川など自然豊か。歴史は古い。名前とは裏腹に、外界の争いやいざこざから隔離された、美しい・癒し系の情景を持つのどかな集落。少数のエレア達が平和で静かな暮らしを送っていた。たまに人間との交流も。ヴィンデール焼討後は、逃げ延びたエレア達がやってきて住み始める。

(名前の由来)
数百年昔、人間の王の娘と近辺の森に住むエレアの若者との韓ドラっぽい悲恋があった。誤解がもとで、人間とエレアの抗争に発展。森は焼かれ、王の娘は自決。胸を痛めた人間の王によって、森とエレアの里が再建され、記念碑が建てられる。以後は、人とエレアの争いは起きていない。



ヴァリウスとフリン
シェト(シェンタール) のちのヴァリウス
フリン(フリネウナ ) のちの証言台の少女()

ロスリア建国に至る数十年も昔、いまだ二大国が長期に渡る戦争を起こす前。サイモアのように公にエレアを糾弾する者は少なかったが、異形の森の民への風当たりは決して今よりも良いとは言えない。

エレアの古い血筋を受け継ぐフリンは、森の親善大使として、幼い頃から機会があるごとに各国との交流の席に同参した。明るく、ちょっとおちゃめな少女。

シェトは、フリンと同じぐらいの歳で、読書や歴史・芸術好きでひ弱、よくいじめにあっている男の子。友達もいない。あまり他人と関わるのも好きじゃない。フリンの猫「スイカ」をスケッチしているところをフリンに見つかり話すきっかけに。

次第に打ち解ける二人。フリンをモデルにスケッチしたり。フリンもちょっと変わった子で友だちが少ない。二人はいつも一緒に時間を過ごすようになる。

ある時、ザナンの親睦の席に呼ばれるフリン。幼いシェトは帯同できない。予定の日を過ぎても帰ってこない親睦団にシェトは気を揉む。だいぶ経ってから戻ってきたフリンは生気を失い、口さえ聞けない状態になっていた。

数ヶ月が立ち、やや回復するが、それからも年に一度、ザナンから帰還するたびに同じような状態になる。フリンの様子に心配し、どうしたのか尋ねるシェト。しかしフリンは頑なに口を閉ざす

何回目かの同じ質問に、「恐ろしい魔物がいるの」とつぶやくフリン。
「魔物か…。護衛の連中は何をしているんだ」とシェト。いつかずっとましな剣となり、君をそんな恐ろしい目にあわす魔物になんて髪の毛の一本も触れさせやしないよ、とフリンに誓う。
頼もしいわたしの小さい騎士とからかうフリン。久しぶりに見る笑顔。だが、シェトが大人として認められるにはまだ長い年月が必要。

数年がたつと、シェト(15歳ぐらい)の身長はフリンよりだいぶ高くなる。この頃になると、フリンが子供の体型(12歳ぐらい)からずっと成長していないことに皆気づく。原因はわからない。とりあえず様子見。

フリンの体調がいい時は仲睦まじい二人。シェトはフリンが好き。古書で読んだ古代文明にのめり込んでいたシェトは、レム・イドの話をフリンに熱く語る。「そこにならわたしの居場所があるのかもね」とフリン。どういう意味か不思議がりながらも、塞ぎがちだったフリンが興味を示してくれて嬉しいシェト。レム・イドの話、寓話、妄想は二人だけの楽しみとなる。

成人の儀が済むと、シェトは無事にフリンの守り手と認められる。魔物を退治すると粋がる(その頃には、恐怖さんからの示唆もあり、魔物の正体が別のものであるという予想はつけていたが)。ザナンに到着し、フリンが毎年受けていた仕打ちを目の当たりにすると、すべてを悟る。放心した後、長老たちがこの事実を承知の上で毎年ザナンに親睦団を送り出していたことに気づく。

ヴィンデールに戻ったシェトは、恐怖さんのダークサイドの力を借り、フリンの仕打ちに関与したエレアの長老たちを殺害し森から去る。シェンタールという名前もこの時に捨てている。

フリンその後どうなった?
「あなたの居場所を作るために」と言い残し森から去っていったシェト。最後まで告げることはかなわなかったが、フリンは身にシェトの赤ん坊(ラーネイレ)を宿していた。出産後しばらくして、まだ物心もつかない子供をヴィンデールに残し、嘆きの谷に移住する。

ヴィンデールその後どうなった?
凄惨な事件の全貌は、生き残った長老たちの虚偽の証言により隠蔽された。この事件のあとは、ザナンへの森の巫女(仮称)の献上は中止された。

したの?
した。最後のザナン訪問のあと、真相を知ったシェト。夜になってフリンがシェトの部屋を訪れる。魔法か薬草・香を使ってグデングデン(記憶曖昧)にさせたあと、シェトを押し倒しアグネス「アウトー」

大事なこと
エレアと人間の共生の使命を担う森の巫女(仮称)フリンが、人間からもエレアからも見捨てられた存在として、どこにも居場所がなかったこと。そして、長老ころころの事件がなければ、ラーもそうなる運命だったこと。フリンの小さな騎士シェトが、フリンを救えなかったこと。レム・イドという夢に逃げたこと。

トリビア
エーテルダガーも異形の森の弓も、代々森の巫女(仮)とその守り手によって受け継がれてきた武器。かつてはフリン&シェトもラー&ロミみたいな格好してた。

離人症の世界
二部冒頭で語られる離人症の世界。フリンは幼い頃から、シェトも事件後、度々離人症を発動していた。ロスリアで再び一緒になってから、二人はこの世界を共有できることに気付く。
「…あなたも来てしまったのね、シェト」
そこは懐かしい、かつてフリンの姿を描いたヴィンデールの森の丘だったり、レム・イドの情景だったり。フリンの過去を知って以来、現実ではフリンをまるで割れ物のように扱い触れるだけで手が震えてしまうシェトも、この世界では昔に戻ることができる。また、シェトという名前で呼ばれても気にならない。

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恐怖さん, "Fear", モルタン(Moltan)、カル・エシエン(Kal-Essien)、その他複数
鉄鎖の番人(鐵の番人?かなにか)

静穏な森の暮らしの中でも、たまに重大な掟を破る・禁忌を犯す者があらわれる。流血を嫌うエレアの法において、最も重い刑罰の一つは森からの追放だが、狂人・精神異常者など野放しにできないことも。森の人里はなれた場所には地下へと続く不気味な建物があり、そういった者達が鉄の檻の中に隔離されている(という都市伝説。真相はほとんど誰も知らない)。地下には何のために使うのか、拷問道具もあるという。そこの番人をしてるのが恐怖さん。

噂では、彼自身も咎人とか。彼の過去については謎が多く、長年、森を離れてエウダーナに居たということ以外は、名前さえ知る者がいない。森の民達は、彼を「あの者」、「カル・エシエン(南から来た不吉(直訳))」などと呼んでいる。黒い・不気味な噂だらけ。エウダーナでなんかの虐殺に関わったとか、黒魔術を使うとか、地下で拷問してるとか、何百年も生きてるとか、幾つもの顔と名前をもっているとか。

長老ころころ事件の数年前に森に戻ってきて以来、鉄の檻の番人を務めている。普段は姿を見せないが、たまにヴィンデールの人里(エレア里)におりてくる。
「ママ~、なぁにあのおじさん?」「シッ!見ちゃいけません!」

恐怖さんの性格
人の汚い部分を見たり、見せたりするのが大好き。戦争、破壊工作、陰謀、革命、虐殺、その他、人道にもとる行為各種が大好き。面白いもの見たさ、黒いものみたさでヴァリについて回ってる感じ。もっとやれ、もっとお前の暗黒面を俺に見せてみろ、などと心のなかでつぶやいている変態。普段は無口、無表情で、白く濁った目が何を考えているのかわからなくて不気味。

シェトとの関わり
初めてフリンがザナンから戻ってきた時、親睦団に同行していた男の一人が檻に送られる。ザナンから帰ってくる度に生気を失っていくフリンを心配したシェトは、この男の存在を思い出し、いろいろ聞こうと檻に忍び込もうとする。そこで恐怖さんとファースト・コンタクト。

怯えるシェト、恐怖さんに「何だお前は?」と聞かれて、フリンの騎士と名乗ってしまう。顔には出さないけど、心のなかでウヒャヒャする恐怖さん。実は、シェトが来る前に、既に送られてきた男を拷問して事件の全容を聞き出していた。シェトの反応や変化、これからどう料理しようかと楽しみ。とりあえずはシェトを追い返すが、「なにかあの男が喋ったら教えてやる」などと示唆して、また戻ってくるよう仕向ける。

思惑通りシェトは何度も足を運ぶことになるが、肝心のフリンの情報はほとんど教えない恐怖さん。それよりも、自分の過去話や、ネガティブ・ダークサイド思想を聞かせて、こういう闇の世界もあると弱洗脳してる。シェトの人格は変わらないものの、頭の片隅には確実にインプットされてるみたいな感じ。

色々あって、いよいよエレアの長老ころころする前、恐怖さんに本当の名前をたずねるシェト。それはお前自身がわたしに与えなくてはならない、と恐怖さん。そこでシェトはこの男に「モルたん(恐怖)」という名を与える。

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エルガとサイモア
ザナンの南端に位置する、丘の上の街。どこにいてもバラの匂いが。サイモアの母の生まれ故郷。第二のヴェインデール、エリンドレイは、この実母の名前から命名された(エリンドレイはサイモアが幼いころに死亡)。

ヴィンデール焼失後しばらくしてから、長い間手入れのされていなかったエルガの屋敷に、謎の貴族が住み始めた(サイモア)。引きこもって、めったに外に出ず、まわりからは不思議・不気味がられている。変装なのか本当に不具になったのか、車いすを常時使用。稀に外出するときも、変装&厚着にくわえ、いつもうなだれていて顔を見せないとか、顔に包帯巻いてて誰かわからないとか、そんな感じ。

じいに養われている。



サイモアのじい、アメン
幼少の頃から病弱だったサイモアに、世話係兼教育係として献身的に尽くしてきた信仰心の厚い老人。まじめ、厳粛、説教好き。サイモアの母とは生前から面識があった。サイモアの先天的障害は、神が彼に与えた試練・奇跡だと思っている。また、エレアのことは邪教徒みたいに思ってる。サイモアがエリシェらを影から支援していた時も、決して良い顔はせず、たびたびサイモアにもう止めるよう懇願した。
「あの邪教の者共や、白き鷹に寄生するよこしまな娘に慈愛の手をお伸べになられるのは、どうかお止め下さい、いずれ貴方様に禍をもたらす事に違いないのです」

サイモア成人後は、お役御免となりラインスヘイルの街で静かに暮らしていた。この老人なら自分を裏切ることはないだろうとふんだサイモアは、森焼討を計画した時から、アメンと以下のような書簡のやり取りをはじめる。

・エレアはじいの言うとおり邪な教えを広める邪教徒だ。じいのいいつけを守っていればと後悔している。
・自分の体は弱り始めている。やがて歩くことさえままならなくなるだろう。
・ちょっと森焼いてくる。
・ヴァリから真実聞いた。どうやら森は無実。とんでもないことをしてしまった。とても後悔している。
・ヴァリは僕を告発するつもり。真実が証明されれば、ザナンの民はやがて僕を弾劾するだろう。
・裁きは甘んじて受けたい、だができるなら、亡き母の故郷エルガで短い余生を静かに送りたい。じいと共に毎日神と向かい合いながら。どうか助けて。

という流れで、アメンの助けを借り、ヴァリに告発される前にエルガへと逃亡。この時から、サイモアは車いすを使いはじめる。

アメンにとって、サイモアは小憎たらしいひねくれた孫のような存在だった。エルガ逃亡計画を打診された時も、隠居後の平穏な生活を捨てるのは気が進まなかったが、宗教・道徳的観念や義務感、また生前のサイモアの母のことを思い出し、しぶしぶ承諾。サイモアの様態が悪化し、もう一人では満足に動いたり生活できない、というのも大きな理由(少なくとも、サイモアはじいにそう思い込ますことに成功している)。

ヴァリのヴィンデール、エレアに関する主張については、「そうかもしれない」ぐらいのスタンスで、彼の古い宗教観やエレア嫌いを覆すには至っていない。

エルガで二人(+護衛など)で暮らしているうちに、実はサイモアは仮病を装っているだけで、本当は歩けるんじゃないかとの疑いを持ち始めるようになる。時たま感じる疑念の眼差しに冷や汗をかきつつも、サイモアは何とか病人のふりを続けている。アメンの方も、確固たる証拠をつかめないうちは、サイモアの境遇に同情というスタンスは変えない。しかし、嘘が発覚した時はどんな大説教を食らわしてやろうか、密かに妄想・わくてかしている。

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(続く)



  • 最終更新:2014-11-11 01:09:11

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